ばあばのおにぎり
私は自分の作ったおむすびも好きだけど、
母のおむすびはやっぱり殿堂入りで、
あのおむすびを食べに帰りたくなっちゃう美味しさだと思ってる。
高校生の頃、部活が終わり塾に行く時、
車での送り迎えの車中で、
握りたての鮭おむすびと、ポットに入れた熱々のわかめのお味噌汁とお漬物を食べるのが、至福の時だった。
思い出すだけでよだれが垂れてきちゃう。
あの時間だけが、切り抜かれて写真になって私の大切なところに置かれてる。
その写真を開くたび、止まっていた時が少し溶けて、美味しそうな香りがふんわり立ち上ってくるような。
そんなことを思い出したのは、
一番好きな食べ物はなに??って聞かれた中学生の甥っ子が、しばらくじーーーーっくり考えて、
「ばあばのおにぎり」
って答えたのが、じんわり嬉しかったから。
本当にそう思ったんだな、、っていうのがめっちゃ伝わってきた。
好き嫌いが多めで、お蕎麦とパセリと生野菜とタピオカミルクティが好きな彼。
そんな彼のNo.1は、ばあばのおにぎりだったのかぁ。
ちゃんと母の味が、娘へと、そして孫へも伝わっているのだなぁってね。
時代が変わっても、母のおにぎりは、
変わることなく元気の源であり続けるんだなぁ。
また、食べたいな。
あの、車の中でのおにぎりとお味噌汁。