サヤ日記

わたしの日常の、なんでもないふつうのこと。でもそれは、誰かにとっての非日常。私が目を向けた、ありがとうの気持ちを分かち合えたら。

「まちきゃん」の ものがたり

ここでばったり出くわしたらいいのに。

そして、いま泣いてしまった理由を伝えられたらいいのに。

 

見つからないように。

知られないように。

それと同じくらい、以上に、目の前に現れたらいいのにって思った。

なぜ私は、この道をあちら側に曲がらずにいるのだ・・・

なぜ、あの家にいかないのだ・・・

 

改札を出て、外に出てもマスクを外せなかった。

マスクのせいで息が苦しいのかどうか、わからない。

 

 

あれ以来はじめて、降りる駅を間違えた。

この駅、この道、この明るさ、このお店。

知っているのに、ちょっと迷った。

 

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東京都美術館でやっていたオラファー・エリアソンの展示「ビューティー」より

 

なんか、これまでで今が一番、思い出が色濃くなっている。

これだけが入っている箱があるんだ。

それは、何にも影響されないんだよ。

たとえ私自身でも、その箱に他のものを入れることはできないの。

この箱は、この箱。大切な箱。

 

箱、ちょっとなくなったかと思ってた。

というより、、何か、見えなくなる扉の向こうにしまわれたことにした。

のだけど、ちがうね。

 

なくなりはしないのだよ。

本棚に並べられたお気に入りの本のように、

読み終えた本も、これから読みたい本も、何度も読み返す本も、

おなじところに置かれていくよ。

 

 

そんな風なちょっぴり淡い私の気持ちがあることを、

隠さず、飛び越えず、「みる」ことにした。

 

そして、この気持ちを、しっかりと、肚に納めてみようと思った。

それは揺るぎない私の力になるだろうと思う。

 

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※タイトルが意味不明かと思われるでしょうが、

私のような私じゃない人の、ものがたり。